2018年5月20日日曜日

回答解説です


○×・穴埋めクイズ①
吸入麻酔による全身麻酔では、必ず余剰ガスが生じる(○)
亜酸化窒素が成層圏に及ぶと、紫外線によりNOとなり、地表への紫外線の直射を減弱する(オゾン層)を破壊する
余剰ガスの人体への影響について、産科的問題、精神反応的問題が指摘されてきた(○)
余剰ガス排泄装置:
  揮発性吸入麻酔薬:(活性炭)で吸着
  亜酸化窒素:貴金属触媒で(窒素と酸素)に分解
参照:テキスト第三版p45-46

2016a27
麻酔余剰ガスについて誤っているのを3つ選べ。
(1) 揮発性吸入麻酔薬はオゾン層破壊の原因となる。
(2) 亜酸化窒素は地球温暖化促進の原因となる
(3) オゾン層の破壊は地表への紫外線の直射を増大させる。
(4) 大気中に放出される亜酸化窒素のほとんどが医療機関からのものである。
(5) 麻酔器にAPL弁が設置されていれば、麻酔ガスの医療者への曝露は回避できる。

答えは、1,4,5
(1)亜酸化窒素と違い、揮発性吸入麻酔薬(セボとか)はほとんど原因となりません。
(4)亜酸化窒素は、土とか海洋からの放出やほかの事業からのものがほとんどで、医療機関から出るのはほんの数パーセントなのですが、医療現場では人工的な放出の削減に努めています。参照:第三版p45-46
(5)麻酔器のAPL弁。回路の中の余剰ガスを、それを皆様が吸う外気に開放するわけではありません。したがって×です。

○×クイズ②
針刺し事故の事故者に占める割合は看護師が最も多い(○)
患者HBs抗原(+)・受傷者HBs抗体(-)なら、予防投与の適応になる(○)
入職時に、感染予防のためHCVワクチンを投与する(×)→あるといいのに。
HIV患者の針刺し事故が起きた。適切な予防投与で、高確率で感染を阻止できる(○)

2016a26
HBV感染者の静脈路確保時に、誤って針を自分の指に刺してしまった。この時、事故者において確認すべきものは何か。
a. HBc抗原
b. HBe抗原
c. HBc抗体
d. HBe抗体
e. HBs抗体

回答はe
まずHBVに感染すると、HBs抗原が上昇します。HBs抗原は「HBVに感染している」ことを示します。
それに合わせてHbe抗原も上がってきて、これはHBVのウイルス量が多く、感染力が強い状態を示します。
そのうち、HBe抗体が上がってきて、ウイルスの増殖が収まりつつあり感染力が弱まってきているのを反映します。
HBc抗体は、「感染の既往があること」が分かるものです。
HBs抗体は、HBV感染の既往があるが現在は治癒していて、免疫ができている。あるいは、HBVワクチンを行い、その効果が続いているのを示します。この状態であれば、新たな感染の予防になります。
なので、事故者にとって大事なのは、HBs抗体です。

HBV ウイルス 推移」で、googleで画像検索してみましょう。たくさんでてきます。

○×・穴埋めクイズ③
医療従事者の被曝線量限度は法的に定められている(○)
患者の医療被曝に線量限度がある(×)
放射線防護の三原則
 ①放射線源からできるだけ( 距離   )をとる
 ②放射線を( 遮蔽   )する
 ③線量を扱う時間を( 短く )する
・防護衣は、放射線を完全に遮蔽するものではなく、(10 )%程度は透過する。

○×クイズ④
手術室の運用効率を上げる要因
 一足制(○)
 手術機材のキット化(○)
 歩行入室(○)
 看護スタッフ増員(○)
・手術室看護師の人数は、手術台数をもとに定められている(×)→学会の出している目安はあるのですが・・・
・手術室看護師は、執刀医、麻酔科医、臨床工学技士と連携をとり、手術全体を管理する(○

2016b44
手術室の環境を整える支援で適切なのはどれか(3つ)。
(1) 不要な機器類を手術室から搬出した。
(2) 患者の緊張を緩和する声かけを行った。
(3) 入室時に適温となるように室温調整を行った。
(4) 手術室内に患者の好みの音楽を大きな音で流した。
(5) 麻酔器点検は麻酔科医に任せているので触らない。

1,2,3ですね。

2016b59
手術前の看護の関わりについて適切でないのはどれか。
a. 患者の意志決定の支援を行う。
b. 術後の肺合併症予防を指導する。
c. 入院直後より退院支援に着手する。
d. 手術部位の剃毛・除毛を前日に行う。
e. 術前の看護の関わりは手術決定から始まる。

Dですね。剛毛ならクリッパー。三版p71

一択クイズ⑤
メンタル不調者のいる割合が最も高い産業は?
                            (独立行政法人労働政策研究・研修機構, 2011年)

医療・福祉

回答解説です

○×・穴埋めクイズ① 吸入麻酔による全身麻酔では、必ず余剰ガスが生じる(○) 亜酸化窒素が成層圏に及ぶと、紫外線により NO となり、地表への紫外線の直射を減弱する(オゾン層)を破壊する 余剰ガスの人体への影響について、産科的問題、精神反応的問題が指摘されてきた(...